2019/07/26

高松の隠れた観光地「栗林公園」で癒やされてみませんか

香川の観光名所の中でも、その雄大な自然と癒しのスペースとして人気の高い公園が「栗原公園」です。

東京ドーム3.5個分の広さを誇る公園の平庭部は、大名庭園の中でも最大級。その背景には紫雲山が鎮座し、合わせると公園全体では東京ドーム18個分の広さになります。これは、文化財として指定されている庭園の中で日本最大の広さです。

今回は、そんな「栗林公園」について歴史と見どころをご紹介いたします。

地方豪族の庭が国内最大級の庭園へ

元々は地元の豪族であった「佐藤氏」の小さな庭に過ぎなかったこの栗林公園。1631年頃、この地を治めていた生駒家の家臣である西嶋八兵衛が治水工事をはじめ、国内最大級の庭園として生まれ変わり始めました。

その後、1642年より初代高松藩主、松平頼重（よりしげ）へと工事が引き継がれ、治水工事から100年を経て5代藩主、松平頼恭（よりたか）の時代に完成したという、壮大な歴史を誇ります。

明治の時代に入り、県立公園として一般公開されると、昭和28年には名勝としての価値の高さをあらわす「特別名勝」に指定されました。

現在では松の木で構成されている栗林公園ですが、もともとは栗が生えていた、あるいは木が生い茂った場所のことを中国では栗林と呼んでいた、など、名前の由来に関しては諸説あるようです。

栗林公園の見どころ

栗林公園は、公園全体の敷地が広いため、どう楽しむのが良いか迷う方も多いでしょう。今回は、そんな見どころいっぱいの栗林公園の4つの楽しみ方をまとめました。是非、参考にしてみてくださいね。

あのミシュランが認めた！庭園の価値を感じる

栗林公園をお勧めする理由の一つに挙げられるのが、グルメガイドでおなじみのミシュランが発行する旅行のガイドブック「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」の中で、いわゆる「三ツ星」を与えられているということ。これは「わざわざ旅行する価値がある」場所に与えられる称号で、平成21年3月に初掲載されました。

ミシュランのほか、アメリカの日本庭園専門誌でもランクインするなど、ひょっとしたら海外での認知度の方が国内よりも高いのかもしれませんね。

特定名勝ならでは！じっくりと庭園を楽しむ

栗林公園は、先述の通り「特別名勝」に指定された公園です。この特別名勝は、言い換えると「庭の国宝」となるもののこと。

ちなみに、特別名勝は全国に24箇所ありますが、そのほとんどが京都に集中しています。また、一定の方向から見たときの眺めが優れている「座観式」の場所が多いのですが、栗林公園は広大な公園の中を散策しながら景観を楽しむ「池泉回遊式」となっています。庭園を歩き回って、じっくりと四季折々の風景をお楽しみくださいね。