香川の穴場観光スポット!街全体を旅館に見立てた「仏生山町(ぶっしょうざんちょう)」
香川県高松市の市街地から車で20分ほど、高松駅から琴平電気鉄道(ことでん)で約15分のところにノスタルジックでのどかな街「仏生山町(ぶっしょうざんちょう)」があります。
歴史を感じる貴重な建物や街道はもちろん、最近では古い建物をリノベーションした新しいお店も増えています。のんびりと過ごすにはぴったりの仏生山町を是非、散策してみてはいかがでしょうか。
仏生山町の名前と歴史
仏生山町の歴史は、1668年に高松藩主松平頼重によって創建された仏生山来迎院法然寺から始まります。
法然寺の門前町として栄えたこの街は、法然寺の冠文字から「仏生山町」という名前になりました。
その後、太平洋戦争による戦火などもなく、戦後は高松市のベッドタウンとしてさらに人口が増加しました。
現在でも代々続く商家がたくさん残っており、登録有形文化財や「仏生山歴史街道都市景観形成地区」として保存されているような歴史的な場所が数多くあります。
魅力の秘密「仏生山まちぐるみ旅館」という取り組み
「仏生山まちぐるみ旅館」とは、仏生山の街全体を旅館に見立てた取り組みのこと。
街に点在する飲食店や客室、商店や、浴場などをめぐることでひとつの旅館の機能を満たすというものです。
まちぐるみ旅館という取り組みをはじめてから、実際にお客さんの数もお店の数も増えているそうで、仏生山にはまた活気が出てきているそうです。
滞在するなら「仏生山温泉」でのんびり、「縁側の客室」に宿泊
仏生山町でのんびり過ごしたいなら、仏生山温泉は欠かせません。
手軽に内湯、露天風呂ともにかけ流しが楽しめます。そして大満足なのは温泉の泉質だけではありません。
何より素晴らしいのはスタイリッシュでおしゃれなこの建築。これは「仏生山まちぐるみ旅館」を率いるオーナーで建築家の岡昇平氏が設計したもの。
意外と古き良き町並みにマッチしたモダンな建物は、撮影するだけで街が絵になるとおしゃれな方々からも注目を浴びています。
また、宿泊するなら「縁側の客室」にどうぞ。こちらも同じく岡昇平氏が手掛ける素泊まり旅館です。
食事や風呂、娯楽などの宿泊機能以外を全て削ぎ落とし、内装なども無駄のないシンプルでミニマルな印象。
何もないところで頭を空っぽにしてのんびりできる最高の空間です。
また、縁側の客室に滞在時は仏生山温泉に入浴し放題なのも嬉しい特権ですね。
<詳細>
仏生山温泉 天平湯(てんぴょうゆ)
住所: 香川県高松市仏生山町乙114-5
電話番号: 087-889-7750
営業時間:(平日)11:00〜24:00/(土日祝)9:00〜24:00 ※最終受付23:00
定休日: 毎月第4火曜日
入浴料金: 大人 600円(中学生以上)/子供 300円(3歳以上)
仏生山まちぐるみ旅館・縁側の客室
URL: https://www.facebook.com/machigurumi/
※詳細は上記Facebookページをご確認ください
街に点在するお店も魅力的な場所がたくさん
仏生山には、立ち寄りたくなるお店がたくさんあります。
例えば、江戸時代の商家建築で造られた呉服屋さんの半分をリノベーションして始めた「仏生山天満屋サンド」もそのひとつ。
呉服屋さんの息子さん夫婦がはじめたサンドイッチカフェは地元の人々からも大人気です。
季節によって変わる具材、野菜たっぷりのヘルシーさ、そして何よりご夫婦の丁寧な仕事ぶりは、食べるだけでその愛情が伝わってきます。
それぞれのサンドイッチは数量限定で時間がかかる場合もあるので、事前に電話予約をしておくとスムーズです。
また、古書店カフェ「へちま文庫」も築50年の木工所をリノベーションしており、味わいのある雰囲気です。
ここでは、普段はコーヒーなどの飲み物のみの提供となるのですが、水曜限定で美味しいカレーが食べられるそうです。
しかも、そのカレーは週替りだそうですが、毎回カレー好きが唸るほど美味しいのだとか。
気になる方はカレーが食べられる水曜日を狙って足を運んでみては。
<詳細>
仏生山天満屋サンド
URL:https://www.facebook.com/tenmayasando
住所:香川県高松市仏生山町甲542
電話番号:087-889-1630
営業時間:11:00~18:00(L.O.17:00)
定休日:火曜、水曜
へちま文庫
URL:https://www.facebook.com/hechimabunko/
住所:香川県高松市出作町158-1
電話番号:080-4035-3657
営業時間:12:00~15:00
定休日:火曜日
※営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください
昔と今が交錯する街、仏生山で感じる居心地の良さ
仏生山には歴史的な建物や代々続く由緒正しいお店もたくさん残っています。
しかし、その古き良きものをただ受け継ぐだけでなく、現代の新しいエッセンスを加えてさらに成長させているのです。
昔と今、どちらの良いところも加わった仏生山町で、どこか懐かしくほっこりする居心地の良さを感じてみませんか。